沢登り大好き証券マンのレポート

■葛葉本谷の見事な紅葉です

12月13日、丹沢の葛葉本谷を遡行した時に見た見事な紅葉です。大半の沢は自然林の中を流れており、その中の紅葉は植林されたものよりきれいに見えるのは自分だけでしょうか。今年の冬は雪も多そうで雪山登山も楽しみにしていますが、コロナ自粛が気がかりです。

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あまりに鮮やかな黄色だったので、葛葉本谷中間部の右岸を10m程登り撮りました。

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本物はもっと綺麗だったんですが……

 

■温室効果ガスを2050年に実質ゼロ

菅首相は11月22日、主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)で、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする目標を示し、実現に向けた決意を表明しました。温暖化対策に取り組む姿勢を国際社会に対してアピールするもので、自らの「国際公約」としました。それに伴い新車販売の目標では、2030年代半ばまでにガソリンエンジンだけで走行する車をなくし、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)に限定、これに小型車も対象に含める方針です。そこで今回はEV関連銘柄に注目してみました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)は12月25日引け値でjijipressから、チャートはブルームバーグから出典しています。

 

■3407 旭化成 東証1部

株価 1,028.5   PER 16.47    PBR 1.05

総合化学企業でケミカル、住宅が利益の2大柱です。マテリアル領域の売上が過半を占めています。価値提供分野へ向け、高付加価値事業を拡大、電気自動車向け電池セパレータにも注力しています。当社は世界No.1のリチウムイオン2次電池用セパレータメーカーで、高い技術力と、湿式膜・乾式膜の両方を生産する強みを活かし、世界各国の主要電池メーカーへ納入しています。ヘルスケア部門では人工呼吸器などが好調です。

 

■3891 ニッポン高度紙工業 JQ

株価 2,584    PER 21.77   PBR 1.92

電気絶縁用セパレータ(紙)専業大手で、アルミ電解コンデンサ用セパレータの世界シェアは6割です。リチウムイオン電池向けも伸びています。2Qではコンデンサ用は産業機械向けの落ち込みはあったものの、データセンターや5G関連で前期並みを確保、電池用は車載向け大型リチウムイオン電池用など前年同期を上回りました。通期業績予想ではコンデンサ用は年明け以降の需要回復を見込み、電池用は当初予想を上回る見込みです。

 

■5706 三井金属 東証1部

株価 3,775    PER 19.66    PBR 1.31

非鉄大手で自動車部品や電子材料など川下分野に注力しています。自動車部品は需要回復で黒字化しました。電気自動車の次世代基幹技術として注目される「全個体電池」の実用化への動きが官民で加速し始めました。当社は21年には企業の試作レベルの発注量に対応できる、年間数十トン規模を作れるようにします。開発が進めば用途の広がりなどが期待でき、トヨタと本格的に組むのであれば、実用化に向けた確度は高そうです。スマホ向け材料も5Gなど高機能化で好採算品が伸びています。

 

■6508 明電舎 東証1部

株価 2,239    PER 20.38    PBR 1.17

発電や変電、水処理関連設備や自動車用試験装置に強い重電5位の企業です。当社は100億円程度を投じて、国内外で電気自動車(EV)に使うモーターや関連部品を増産します。2021年に中国浙江省でEV向けモーターの工場を稼働、国内では愛知県や山梨県の工場で増産します。政府では30年代半ばに国内の新車販売をすべて電動車とする目標設定に向けて議論が進んでおり「政府方針に沿った政策銘柄と位置付けられ、割高感もなく投資家の関心が高い」との声も聞こえてきます。

 

■7203 トヨタ自動車 東証1部

株価 7,789    PER 17.40    PBR 1.23

当社は電気自動車(EV)の次世代基幹技術として本命視される「全個体電池」の搭載車を2020年代前半に販売する方針で、三井金属なども関連素材の生産準備に動きます。政府も数千億円規模の支援を検討しています。全個体電池はリチウムイオン電池の電解液の代わりに個体の電解質を使い、発火などのリスクを低減、エネルギー密度が数倍に上がり、充電時間は現行EVの1/3の10分程度で済みます。全個体電池を使えば小型EVでも車内空間の広さを犠牲にせずに航続距離を延ばせます。全個体電池の開発ではトヨタが先行しており保有特許数は千超と世界トップです。

上記5銘柄以外でも、ご質問などございましたら、榊原宛までご遠慮なくお問い合わせください。

03-4360-3063(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@dai-ichi-premiere-sec.co.jp


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