沢登り大好き証券マンのレポート

 

■しばらく沢へはいけません

仕事柄、毎日出社はしていますが、休日はさすがに沢や山には行かず、もっぱらウォーキングやサイクリングで体を動かしています。自分もそうですが、自粛続きで不完全燃焼している方も多いのではないでしょうか。このコーナーでもしばらくの間は、以前に行った沢や山の写真やウォーキングなどで撮った写真を掲載いたします。今回は4月12日に行った荒川土手の見事な芝桜です。

■新型コロナは日本経済に深刻な影響

日銀の黒田総裁は9日、日銀支店長会議であいさつし、新型コロナの感染拡大について、日本経済に深刻な影響を及ぼしているとの認識を示しました。世界的に経済活動が制約を受け輸出・生産やインバウンド需要、個人消費の落ち込みを招いたと指摘、収束時期の不透明感が強く、経済の先行きは不確実性が極めて高いと警戒感を示しました。14日にIMF(国際通貨基金)は世界経済見通しで、2020年の世界経済の成長率をマイナス3.0%へと引き下げました。前回のブログでもお伝えしましたが、自分としてはコロナウイルスもかなり相場に織り込まれているように感じてはいますが、二番底を付ける可能性も否定できないと考えています。そうした中、テレワークや巣ごもり需要、ゲームやドラッグストアなどの銘柄を取り上げてみました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)、4月17日引け値でjijipressから、チャートはブルームバーグから出典しています。

■3038 神戸物産 東証1部

株価 5460    PER 45.82    PBR 16.87

冷凍食品など食材販売の「業務スーパー」をFC展開しています。外食を買収し食材供給が拡大しています。3月12日に発表した2019年11月~20年1月期の連結決算は、利益率が高いPB商品の販売が好調で、純利益が前期比32%増の35億円でした。 新型コロナウイルス感染拡大で、外出自粛の流れや在宅勤務の増加で買いだめ需要が強まり、同社の展開する「業務スーパー」の収益が拡大するとの期待が強まっているようです。テレビ番組などメディアで業務スーパーが紹介される機会が増え、知名度が上がり来客数も増えています。

■3391 ツルハHD 東証1部

株価 14690    PER 27.20    PBR 3.52

2018年度、同社はドラッグストアの売上高首位に立ちました。地場チェーンを次々と傘下に収める買い物上手で規模を拡大し、利益率の高いPB商品を大量に投入する攻めの経営が光ります。3月16日、2019年6月~20年2月期の連結決算を発表、訪日外国人向けの化粧品などは不振でしたが、PB商品の強化や客数増加につながる食品の展開で、純利益は前年同期比20%増の233億円と増益を確保しました。新型コロナウイルスの拡大から、ドラッグストアには日用品の買いだめを目的とした客が集まっており、業績に貢献する可能性があります。

■3923 ラクス 東証M

株価 1796    PER 193.72    PBR 35.42

クラウドとIT人材派遣が二本柱で、「メールディーラー」と「楽楽精算」が利益成長を牽引しています。IT人材事業は稼働エンジニア数が増加し、売上高成長が加速しています。楽楽精算は2019年10月~12月実績で売上高の44%を占めています。楽楽精算とは、クラウドを使った交通費・経費精算システムで、主要顧客は従業員数50~1000名の企業となっています。顧客数は2019年12月末で2019年3月末から1178社増加し5560社となっています。従業員50~1000名の企業は10万社あり、その中で紙やエクセルで経費精算している59.1%の企業59000社を中心に楽々精算の導入を目指します。

■4716 日本オラクル 東証1部

株価 10180    PER 28.99    PBR 8.14

米国オラクル日本法人。データベース管理ソフトで独走。サン買収でハードまで一貫化です。3月23日発表した2019年6月~20年2月の単独決算は、税引き利益が前年同期比9%増の320億円で、6~2月期としては6年連続の最高益でした。EC取引の普及を背景に、ビッグデータを分析する動きが広まっており、関連ソフトのライセンス契約が伸びました。また効率化や運用コスト抑制につながるクラウドサービスの採用が広がりました。市場ではIT関連は新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響を受けにくく、同社は既存ライセンスの継続的なサポート収入も多く、業績が安定しているとの声もあるようです。

■7974 任天堂 東証1部

株価 46830    PER29.36    PBR 4.70

ゲーム機ハード、ソフトで総合首位の企業です。海外シェアが高くドル建て資産が多い同社は、19年12月末時点で8500億円強の現預金を持ち、有利子負債はゼロの「キャッシュリッチ」と呼ばれる企業の代表格です。3月に発売したニンテンドースイッチ向けソフト「あつまれ どうぶつの森」の販売好調が足元の株価上昇につながっているようです。新型コロナウイルスの影響で、中国製造委託先での国内向けスイッチと一部ソフトの生産・出荷が遅延しており、外出自粛に伴う巣ごもり消費もあって、ニンテンドースイッチの中古品価格は新品より約5割高くなっているようです。

上記5銘柄以外でも、ご質問などございましたら、榊原宛までご遠慮なくお問い合わせください。

03-4360-3063(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@dai-ichi-premiere-sec.co.jp

 


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