沢登り大好き証券マンのレポート

■思わぬ雪景色でした

3月15日、西丹沢の大室山へ行って来ました。前日東京では雪がちらつき、山は少し白くなっている程度かと思いましたが、登るにつれ雪が深くなり、犬越路避難小屋付近では、30㎝程度の積雪となりました。その上は積雪量も多くなり帰りのバスの時間もありますので、途中で引き返しました。この時期の丹沢にしては、思わぬ雪山登山を楽しめました。写真は凍てついた楮の花と雪景色です。

■新型コロナウイルスで未曽有の大混乱相場です

世界の株式相場は大混乱です。日米の中央銀行は3月15,16日に新型コロナウイルスによる経済の混乱を抑える狙いで対策を打ち出しています。3日に0.5%の緊急利下げに踏み切ったばかりのFRB(米連邦準備理事会)は15日、緊急のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催し1.0%の大幅利下げに踏み切りました。あわせて今後数か月間で米国債を少なくとも5000億ドル買い入れ、住宅ローン担保証券も2000億ドル購入する計画です。日銀も16日、金融政策決定会合を開き、現在年6兆円としている上場投資信託の購入目標額を12兆円に倍増したほか、CPや社債の購入、中小企業の資金繰り支援のための金融機関向けの資金供給を拡充します。トランプ米大統領は16日午後の記者会見で新型コロナの最悪期が8月まで延びる可能性や、米国景気が後退に向かっている可能性について言及、相場が一段安になる場面もありました。

これらの材料から特に米国株式相場は、かつてない大きな値幅で振れています。日経平均も1月16日(同日終値23993.13円)に日本国内での初の感染者が出てから3月19日(同終値16552.83円)まで30.8%と大きく下落しています。しかし『朝の来ない夜はない』とも言います。今回は225銘柄の中から3月決算で、おおむね配当利回りが5%以上、PBRが1.0以下の銘柄を選んでみました。なお、株価、PER(当期予想)、PBR(前期実績)、3月19日引け値でjijipressから、チャートはブルームバーグから出典しています。なお、配当利回りは会社四季報2020年2集に掲載された2020年3月通期配当予想金額を基に計算しています。

■1812 鹿島 東証1部

株価 975円    PER 5.15    PBR 0.68    予想配当利回り 5.12%(2020年3月通期配当予想 50円)

最大手ゼネコンの一角で、同族色が濃い企業です。超高層、耐震、原発技術に強みを持っており、内外で不動産開発も展開しています。20年3月期は大型のオフィスビルなど首都圏の再開発で完成する案件が多く、増収が見込まれます。インフラ整備などの土木事業で追加工事の獲得が減るなど利益率が低下しており、最終減益になりそうです。21年3月期は大型案件の竣工が減りますが、北米の物流倉庫売却など、海外の不動産開発事業は好調で、利益水準の維持を目指します。竹中工務店とロボット施工やIoTなど先端分野の技術開発で提携しています。

■4502 武田薬品工業 東証1部

株価 2918.5円    PER ー    PBR 0.88    予想配当利回り 6.16%(2020年3月通期配当予想 180円)

国内製薬首位で、がんや中枢神経、消化器、希少疾患などに重点を置いています。巨額買収で世界売り上げ上位10強に入りました。希少疾患薬は苦戦していますが、抗がん剤等が伸びています。24年度までに12製品を販売予定です。3月4日米国議会で、新型コロナウイルスに感染したハイリスクな患者に対する治療薬として抗SARS-CoV-2ポリクローナル高免疫グロブリンの開発を開始すること、また上市済みの製品やパイプラインの中で感染者に対する有効な治療薬となりえるものを調査していることについて情報提供しました。

■6301 コマツ 東証1部

株価 1510円    PER 8.34    PBR 0.80    予想配当利回り 7.28%(2020年3月通期配当予想 110円)

建設機械で世界2位。アジアでも幅広く展開しています。IT活用に強みを持っています。新型コロナウイルスの感染拡大で、2月以降欧州や東南アジアなど主要地域で、販売が見通しより落ち込んでいます。中国の販売は2月まで低迷しましたが、3月は2月時点の想定を上回るペースで回復しています。1月31日時点で、20年3月期の売上高は前期比9%減の2兆4720億円、純利益は30%減の1800億円を見込んでいましたが、売上高で従来予想から10%以上、利益で30%以上減少する水準までは悪化しない見通しです。

■7270 SUBARU 東証1部

株価 1983円    PER 9.35    PBR 0.95    予想配当利回り 7.26%(2020年3月通期配当予想 144円)

水平対向エンジンや4駆車、安全技術に強みを持ち、米国比率が高い企業で、トヨタが筆頭株主です。ソフトバンクと5Gを用いた自動運転の実証実験を予定しています。台風の影響をこなし米国で新車種は順調です。SUBARUの特徴である水平対向エンジンは気筒を寝かせるため重心を低くして走行性能を高められる反面、燃費は悪くなりがちです。そのため現在水平対向エンジンを採用している社は当社とポルシェくらいです。水平対向エンジンは燃費規制が厳しくなる中で廃止の可能性もありましたが、「SUBARUらしさ」の根幹と位置付けてリーンバーン(希薄燃焼)を実現、弱点の燃費性能を大幅に高める方針です。

■7731 ニコン 東証1部

株価 938円    PE R22.11    PBR 0.61    予想配当利回り 6.39%(2020年3月通期配当予想 60円)

一眼レフカメラでキヤノンと双璧。半導体・液晶製造用露光装置で世界的な企業です。医療事業にも注力しています。3月に予定していたデジタル一眼レフの最上位機種「D6」の発売を、新型コロナウイルスの影響で中国のサプライヤーの稼働率が低い等の理由から、5月に延期しました。2月21日、当社はレーザーを使った測距技術「光コム」の産業応用に成功したXTIA(クティア、東京・千代田)に8億円出資しました。この技術は、従来は30分以上かかっていた複雑な形状の部品形状検査を1分でできる能力があります。ニコンは、プレスリリースにおいて、XTIAが持つ光コム技術は光加工機の事業展開の幅を広げる重要な技術となる可能性があり、これまでにない装置を生み出したいとしています。

 

上記5銘柄以外でも、ご質問などございましたら、榊原宛までご遠慮なくお問い合わせください。

03-4360-3063(直通)  090-2649-0396(携帯) k.sakakibara@okpremiere-sec.co.jp


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コンシェルジュ
榊原潔

学生時代に獅子文六著の、田舎青年が東京の株式仲買店に就職し紆余曲折を経て大相場師になる痛快小説『大番』を読み、その主人公にあこがれて商品先物や証券など投資・投機の世界に飛び込み43年が経過しました。
自分の投資スタンスは短期投資です。先の読みにくい時代だからこそ短期で結論を出したほうがいいと考えています。買った株が思惑通り株価が上がれば利食えばいいのですが、逆に動いた場合、見切りができないことが多いと思います。その時にどのようなアドバイスをするかで担当営業マンの真価が問われると考えています。
お客様のご要望は多種多様です。短期投資のみならず様々な観点から最善のアドバイスができるよう、日々研鑽しています。
今後ともよろしくお願いいたします。