昨日(10月7日)トルコリラ/円は18.70円台から18.30円台まで下落しました。
要因としましては、シリア北部の情勢が一段と緊迫する懸念と、それを巡るトランプ米大統領の発言によるものと思われます。
トルコは、シリアのクルド人勢力を、宿敵のクルド労働者党と同一視しているため、国境のシリア側にトルコにあふれるシリア難民約200万人を送還できる「安全地帯」を設置し、その地帯にいるクルド人勢力を退去させたい意向があります。但し、この地域のクルド人勢力は、イスラム国討伐のために米国が支援をしてきた経緯もあり、トルコとしましても対米関係の兼ね合いから強硬な手段は見送られてきたと思われます。
しかし、ここに来まして米軍がシリア北東部より撤収する可能性が浮上し、その後、ホワイトハウスが公表した声明では、トルコの軍事作戦に関しまして「支持しないし、関与もしない」と述べたことにより軍事作戦が近いのではないかという思惑からトルコリラが売られたのではないかと推測します。
そして、このシリア北部からの米軍撤収を発表したことに関し、共和党から厳しい非難が相次ぎ、この批判をかわす狙いだと思われますが、トランプ米大統領が「トルコが一線を越えたらトルコの経済を消滅させる」とコメントしたことも下落の勢いを増した要因と思われます。
このような事からも、私個人の見解になりますが、もう一段の下げがあるのではないかと考えております。
日本ブログ村に参加しています。
バナーをクリックし応援よろしくお願いいたします。

