「フラッシュ・クラッシュ」その前と後

金融先物取引業協会によると、年初1月3日の円相場の急騰に伴い、国内の外国為替証拠金(FX)取引で損失を出した顧客からFX会社が回収できていない未収金が9億4300万円発生したとのこと。2015年1月のスイスフラン急騰時の約33億円。2011年3月の東日本大震災後の円急騰時の約16億円に次ぐ過去3番目の規模で、その内訳は個人顧客が8億800万円(6389件)、法人顧客が1億3500万円(209件)とのことです。

未収金が9億4300万円も発生したわけですから、投資家全体の実損失は、その何十倍にも上る額ではないでしょうか。

日本の企業や金融機関のトレーダーが休みの年初や祝日、早朝などの時間帯が狙われやすく、気が付かないうちにロスカットによる自動決済で、損失が出てしまったケースも多いと思われます。

1月3日の「フラッシュ・クラッシュ」前後(1ヶ月前の昨年12月3日から、1カ月後の2月4日まで)、約2ヶ月間の主要通貨の値動きと取組高(建玉枚数)の推移を「くりっく365」ヒストリカルデータより検証してみましょう。

主要通貨の取組と価格推移(2018年12月3日を基準とした変動率)

 

 

 

 

        

 

        

出所:「くりっく365」ヒストリカルデータより筆者が独自作成

 

「フラッシュ・クラッシュ」1ヶ月前の各通貨の取組高(建玉枚数)推移をみると、ほとんどの通貨は年末に向けて増加しています。ところが取組の増加とは相反し、年末に向けて値下がり傾向を示している通貨がほとんどです。

米ドル、新興国通貨、資源国通貨は円との金利差によるスワップポイント収入狙いで買いポジションを保有する個人投資家が多く、含み損を抱えた状態で年末年始の連休を迎えたことが、投機的な売りの標的になった可能性があります。

昨年のトルコリラ/円の取組高(建玉枚数)と価格の推移を比較してみると、取組高(建玉枚数)が増えているにもかかわらず、価格が値下がり傾向を示し、その後にクラッシュが起きているように思われます。

出所:「くりっく365」ヒストリカルデータより筆者が独自作成

 

1月3日の「フラッシュ・クラッシュ」から約1ヶ月が経過した現在の値位置をチャートで見る限り、底値は本来、買い拾いたい安値です。自動ロスカットによる強制売り決済で大きい損失を出してしまうことへの対抗策を講じる必要を感じます。

弊社はFX取引を「対面」で行える数少ない会社です。お客様からのご相談、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。

 

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