「フラッシュ・クラッシュ!」

昨年12月25日の前回レポートで「新興国通貨の年末年始の安値に関しては、来年以降の中長期な視点で買いポジションを保有してみてはいかがでしょうか?」と申し上げましたが、1月3日早朝にお正月気分を吹き飛ばすような激震が起こりました。

東京市場が休日だったこの日の午前7時35分。1ドル=108円台前半の円相場が、わずか1分間で104円10銭まで急騰し、その後1時間もしないうちに、107円90銭に戻しました。

昨年1年間のドル円の変動幅は8%程度ですので、年間の値幅の約半分(およそ4円)が1分で動いたことになります。

きっかけは商いが薄い中でのまとまった円買いオーダーで、年初は日本の企業や金融機関のトレーダーが休み、円の取引が極端に減るタイミングで海外のヘッジファンドらが動いたと推測されています。「CTAのアルゴリズム取引が狙い撃ちにされた」との憶測もあります。

米ドル/円値動きと取組推移(2018.8.1~2019.1.21)

 

「フラッシュ・クラッシュ」(瞬時の急落)と呼ばれる現象が最近増えています。

2016年6月23日にはポンドが数十秒で9%近く下がり、2018年8月10日にはトルコリラが急落しました。

いずれも流動性の低いアジア時間帯で早朝に起こり、日本のFX投資家が巻き込まれています。

 

2016年6月23日「ポンドショック」

 

2018年8月10日「トルコショック」

上記チャート図 : くりっく365「ヒストリカルデータ」より筆者が独自作成

 

ヘッジファンドは株やFXなどの商品のどこかで儲ければいいと考えており、その「どこか」が「フラッシュ・クラッシュ」の重要なテーマになると思われます。2月末が期限とされる米中貿易協議、次に英国のEU離脱やイタリアの財政問題などがあり、3月にはトルコの統一地方選挙があります。

 

では次はいつ来るのか?

市場関係者が身構えるのは、改元に伴う4月下旬から5月上旬にかけての10連休!?

FX市場では10連休中、土日以外の祝日にあたる4月29日、30日、5月1日、2日、3日、6日の計6日間も取引日があります。

連休前にはポジションを縮小して、連休中もしくは連休明けの安値を狙ってみてはいかがでしょうか?

 

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