米中首脳会談

全世界注目の米中首脳会談で、米国は対中追加関税を90日間猶予することに決まりました。ただ、トランプ政権が強く求めていたハイテク産業育成策「中国製造2025」などの見直しは協議課題に明記されないなど、不明瞭な部分が多く残っています。そこで今回はテーマで銘柄を選ぶのではなく、個別で期待の持てそうな以下の銘柄を選んでみました。なお株価(11月30日終値)、PER(当期予想)、PBR(前期実績)の出典はJIJIPRSS、チャートはブルームバーグです。

◆2809 キューピー 東証1部

株価2,756円      当期予想PER22.22      前期実績PBR1.82

マヨネーズ、ドレッシングで国内首位の企業です。個別包装で高栄養のカット野菜が単身世帯を中心に伸びています。ドレッシングも人気シリーズが好調です。コンビニや外食に菓子の原料として販売する卵も伸びています。卵事業では米国でも採算が改善し利益を押し上げています。中国ではドレッシングの原材料の酢を現地産に切り替えて採算が改善しています。11月1日からヒアルロン酸を内視鏡手術用として医療機関に販売開始、キューピーのファインケミカル事業の利益率は高く、新たな収益源として期待されています。ジャムのアヲハタ(2830)は子会社です。

 

◆3288 オープンハウス 東証1部

株価4,040円      当期予想PER6.27       前期実績PBR2.18

都内23区、川崎、横浜の狭小地の戸建てに強みを持つ独立系の不動産会社です。11月14日、通期の決算発表がありました。それによりますと6期連続過去最高売上・利益を更新し、来期も売上5100億円(前期比30.5%増)、経常利益515億円(同11.8%増)、当期純利益370億円(同16.3%増)を目指す計画です。新築マンション価格の高額化により都心戸建ての優位性が定着していることなどが好業績の要因です。埼玉や千葉に商圏を拡大、福岡に拠点を新設しました。また前期から本格的な取り組みを開始したアメリカ不動産事業も好調です。11月20日には自社株買いと増配の発表を行いました。

 

◆4063 信越化学工業 東証1部

株価10,135円      当期予想PER14.94       前期実績PBR1.86

塩化ビニル樹脂、半導体シリコンウエハで世界首位の企業です。塩化ビニルは米国で出荷が高水準、半導体シリコンは数量増のうえ販売価格が上昇しています。AIや高速通信向けの需要増に対応して、半導体の微細加工に使う材料を全社ベースで3割増産するため140億円を投じます。幅広い用途のあるシリコーンは今後世界規模で市場が拡大しそうですが、増産していた中国勢が環境規制から操業停止を迫られ、さらに米国が中国に追加制裁関税を課したため品薄になっています。そこで当社では1100億円を投じシリコーンを5割増産し、世界の各拠点から供給できる体制を整える計画です。これにより今まで世界4位だったシリコーンの世界シェアは3位に上昇する見込みです。

 

 

◆6367 ダイキン工業 東証1部

株価12,610円      当期予想PER19.97      前期実績PBR2.85

主力の空調事業は日米欧で拡大、なかでも国内は猛暑の追い風もあり販売台数は前年同期比5%増え最高となりました。米国ではエアコンの基幹部品である圧縮機が中国製を使っているため、追加関税の対象となりました。その対策として、年明けから関税分の一部を販売価格に転嫁、加えて今期中に圧縮機の生産をタイと日本に移してコストを減らし、影響を吸収する方針です。11月26日、当社はオーストリアの冷蔵ショーケースを手掛ける大手冷蔵機器メーカーAHTクーリングシステムズの全株式を1100億円で取得すると発表しました。狙いは製品群の拡充だけではなく、同社の持つ迅速な保守サービスのノウハウの取り込みも大きな狙いのようです。業務用空調大手の米国キャリアなどは6∼7割をサービス事業で稼いでいますが、当社は3割程度にとどまっています。増配期待もあります。

 

◆7952 河合楽器製作所 東証1部

株価4,030円      当期予想PER17.29      前期実績PBR1.56

ピアノの世界大手です。11月8日に第2四半期及び通期の業績予想を上方修正しました。ブランド戦略が奏功してアコースティックピアノの旗艦モデル「シゲルカワイ」や、業務提携しているオンキョーと開発した電子ピアノなどの高額機種などの販売が国内外で伸びています。音楽教室も学研との提携で生徒数が増加しています。国内外でコンサートホール併設型の直営店整備を進め、ピアノ販売体制を強化しています。中国では販売、調律、音楽教室の一体展開を加速し、ピアノのシェア拡大に成功しています。

ご質問などございましたら、記載銘柄以外でもご遠慮なくお問い合わせください。

https://ws.formzu.net/fgen/S15499425/

 

※セミナーを開催しています。興味のある方は下記をクリックしてください。

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前回注目した5銘柄はどのように動いたのでしょうか。大きく動いた3週間でしたが、自分の相場観も踏まえて振り返ってみます。

毎回お伝えしていますが、自分の投資に対するスタンスは短期投資で、おおむねプラス20%で利食い、マイナス10%でロスカットを目安にしています。もし11月9日引けで上記銘柄を買ったとしましたら、ディップ以外の4銘柄はロスカットの対象となってしまいました。しかし日経平均下落に引っ張られた面もあり、実際にロスカットするかは難しいところです。

 

 

 

 


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コンシェルジュ
榊原潔

学生時代に獅子文六著の、田舎青年が東京の株式仲買店に就職し紆余曲折を経て大相場師になる痛快小説『大番』を読み、その主人公にあこがれて商品先物や証券など投資・投機の世界に飛び込み43年が経過しました。
自分の投資スタンスは短期投資です。先の読みにくい時代だからこそ短期で結論を出したほうがいいと考えています。買った株が思惑通り株価が上がれば利食えばいいのですが、逆に動いた場合、見切りができないことが多いと思います。その時にどのようなアドバイスをするかで担当営業マンの真価が問われると考えています。
お客様のご要望は多種多様です。短期投資のみならず様々な観点から最善のアドバイスができるよう、日々研鑽しています。
今後ともよろしくお願いいたします。